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全ジャンルを出入りする最強の演技力。
ファン・ジョンミン、“国民の父”のシンボルに!

毎回作品ごとに真実味のある迫真の演技を見せてきた名優ファン・ジョンミン。『ユア・マイ・サンシャイン』では一人の女性をひたむきに愛する純情な男を、『新しき世界』では熱い義理と冷徹なカリスマを持ち合わせた組織のナンバー2を演じた。そんな韓国映画界で“最も信頼できる俳優”の彼が、本作では韓国における“お父さん”を象徴するキャラクター、ドクスを見事に演じきった。
「実は今まで、この映画のようにありのままの父親像を描いた韓国映画はほとんどなかったように思います」とファン・ジョンミンは語る。彼は1950年代から現在に至る激動の大河ドラマにおいて、血気盛んな青年の姿から家族を担う家長の姿、そして老人の姿まで、ドラマチックな人物の変化を完璧に表現した。「一本の作品で、一人の人間の生涯を演じるのは初めて。20代から40代までは演じたことがありましたが、まだ自分が経験したことのない70代を演じるのは新しい挑戦でした。何よりも歳月と共に変わっていくドクスの内面を表現することに集中しました」と本作に臨んだ感想を述べた。
シナリオ段階からドクス役にはファン・ジョンミンを念頭に置いていたというユン・ジェギュン監督は「撮影現場では眼つきだけでお互いがどんなことを求めているか分かるくらい呼吸がピッタリ合っていましたよ」と絶賛。まさしくドクスは、ファン・ジョンミンのためのキャラクターと言っても過言ではない“国民の父”のシンボルなのだ。

韓国を代表する俳優とスクリーン期待の星たち、
最強のアンサンブル

『国際市場で逢いましょう』では韓国を代表する俳優からスクリーン期待の星まで、確かな実力と個性を兼ね備えた俳優たちが理想的なアンサンブルを繰り広げる。
ドクス最愛の妻となるヒロインのヨンジャ役には、韓国はもちろん、ハリウッドでの活躍もめざましい女優キム・ユンジン。彼女とユン・ジェギュン監督は『ハーモニー 心をつなぐ歌』で役者と製作者として初めて会ったが、その時から監督は彼女の演技力に大きな信頼を置いていたという。キム・ユンジンも「これまでとは次元の違う家族映画ができるのではないかと思ったくらいシナリオから完璧でした」と本作への熱い思い入れを語る。
『10人の泥棒たち』『7番房の奇跡』『弁護人(原題)』などでユニークな存在感を発揮したオ・ダルスは、ドクスのかけがえのない親友ダルグ役を演じ、その名コンビぶりで作品に愉快な笑いをもたらす。監督は「ダルグの役名からも分かる通り、オ・ダルスを念頭に置いて作ったキャラクター」と特別な愛情を打ち明けた。また物語上、重要なカギを握るドクスの父親役にはチョン・ジニョンを迎え、戦争中に夫と娘を失い、残った子供たちのために気丈に生きていくドクスの母親役を演じたチャン・ヨンナムは強靭で深みのある母性愛を描き出す。

スタッフには韓国映画界きっての
スペシャリストが総結集!

『TSUNAMI-ツナミ-』を大ヒットさせたユン・ジェギュン監督にとって、『国際市場で逢いましょう』は5年ぶりの新作となる。彼は大韓民国の現代史を貫く叙事ドラマをいきいきと再現し、見どころ満載のエンタテインメントに仕立てるため、名実共に韓国映画界のトップに立つ最優秀のスタッフ陣を総結集させた。
撮影監督には『10人の泥棒たち』『ベルリンファイル』など華麗な経歴を持つベテランのチェ・ヨンファン。彼は「シナリオ自体が持つ力が非常に大きかった」と明かし、「これ見よがしな技巧はできるだけ排除し、登場人物たちの感情線に忠実についていこうと努力しました」と話す。
美術監督には『グエムル-漢江の怪物-』のリュ・ソンヒ。彼は「歴史的、時代的な考証を忠実に反映しながらも、人が生きる姿に共感できるように神経を注ぎました」と語る。
そしてVFXスーパーバイザーのハン・テジョンは、韓国初となる4つのVFXチーム連合を指揮。ユン・ジェギュン監督がいつも強調している「飛び過ぎず、過剰になりすぎず、自然に」を念頭に置きながら作業に臨んだ。リアリティを生かすために写真資料や専門家へのインタビューを積極的に活用し、セットとCGの比率を繊細に調節していった。
最大の難関は俳優たちの年齢の推移だ。20代の時は日本のCGチームの助けを借りてエイジングリダクション作業を進行。一方、老人の扮装は『007 スカイフォール』でもメイクを手掛けたスウェーデンの特殊メイクチームと協業。作業には一度に4時間以上必要なため、俳優たちには忍耐が必要だったが、そのおかげで皆が満足する結果となった。

なぜ“国際市場”なのか?
実際の歴史的な出来事と歴史的人物に
出逢える作品

国際市場とは朝鮮戦争後、避難民が開いた闇市がきっかけで広がった、現在も釜山にある名物市場である。本作ではこの場所が、ドクスたちが家族と共に生き、日常生活を送る重要な舞台になる。ユン・ジェギュン監督は「国際市場は、朝鮮戦争の避難民たちが人生の基盤を作った場所であると同時に、今も韓国の庶民の日常の中で息づいている空間なんです」とこの設定の理由について説明する。
そして“生きたドラマ”として再現するために「頭ではなくハートで作ろうと思いました。韓国で初めてこれだけの現代史を貫通した映画だし、色々な球をたくさん入れたかった」と監督は語る。
この映画では、興南撤収と炭鉱への西ドイツ派遣、離散家族との再会など、韓国の重要な歴史的トピックの数々に出逢うことができる。また大企業「現代」グループの創立者チョン・ジュヨン、韓国第一号のファッションデザイナーとなるキム・ボンナム(アンドレ・キム)、人気歌手のナム・ジンといった経済、社会、文化の象徴的な偉人たちが、映画の中に姿を見せる。
アメリカの『フォレスト・ガンプ/一期一会』、日本の『ALWAYS 三丁目の夕日』、中国の『活きる』などのように、その国の現代史を全景化する韓国の画期的な名作が『国際市場で逢いましょう』なのだ。